日本の美術館・博物館、図書館フロアガイドにみる空間属性記述の使用傾向––語句のゆらぎとピクトグラムのランキング

Saturday 2:30pm, Main hall

Theme:
Community growth and diversity, outreach

Audience:
(1a) Data contributors: Community

阿児雄之 30min

東京工業大学博物館

“ 日本の博物館・美術館、図書館などのフロアガイドに記載されている語句とピクトグラム(アイコン)の使用傾向について分析をおこなった。OSMにおいても屋内の描画が増えるにつれ、”“One feature, one OSM element”“が推奨されるように、適切な空間属性の記述が求められてくるであろう。博物館などの文化機関をターゲットとして、現在各館が作成しているフロアガイドの記載語句とピクトグラムを抽出・分析すれば、空間に付与する属性値群の参照例になりえる可能性が高い。  分析の結果、記載される比率が高い特徴空間を抽出することができた。そして、それらを表現する語句のゆらぎも見えてきた。加えて、語句ではなくピクトグラムで表現される特徴空間の傾向も明らかになってきた。これらピクトグラムについても、語句と同様に表現のゆらぎが見られ、標準的な指針が共有されていないことが判明してきた。そこで、集計・分析の結果、使用頻度が高かったピクトグラムを作成し、提供することにより、美術館・博物館などにおけるインドアマッピングの促進をはかりたいと考えている。”